医療DX支援を行うアリピン株式会社(AlleyPin)は、クリニック向け医療特化型AIアシスタント
「1.Talk AI Agent」を正式にリリースした。
診療開始前からLINE公式アカウントに問い合わせが集中し、電話・受付・LINE対応が同時進行する医療現場では、
同じ質問への対応がスタッフの大きな負担となり、返信待ちによる予約機会の損失にもつながりかねない。
「1.Talk AI Agent」は、こうした課題に対応するため、
予約案内や来院案内といった定型問い合わせ対応を最大80%まで自動化する。
医療現場におけるAI活用の課題
医療機関では、汎用AIの活用に対して慎重な声が多い。
背景にあるのは、医療現場特有の「情報の正確性」と「プライバシー保護」への厳格な要件である。
誤情報の提示、いわゆるハルシネーションは許容されず、
患者データは確実に保護されなければならない。
こうした前提条件を満たさなければ、AIは医療現場で実用的な存在にはなり得ない。
「賢さ」よりも「安全な自動化」を重視した設計思想

「1.Talk AI Agent」は、利便性だけでなく、根拠・統制・安全性を重視する設計思想のもと開発された。
医療現場で無理なく運用できることを前提に、以下の点を重視している。
RAGによる根拠に基づく回答生成
推測に基づく回答を避けるため、RAG(検索拡張生成)技術を採用。
クリニック専用の知識データベースを参照して回答を生成し、
案内品質の安定化を図っている。
セキュリティとデータ保護を前提とした設計
「1.Talk AI Agent」はGoogle Cloud上で稼働し、
データ保管要件(Data Residency)を考慮した運用に対応。
国際的な医療データ保護基準であるHIPAAにも準拠し、
通信およびデータ保存の暗号化など多層的なセキュリティ対策を講じている。
AI任せにしないハイブリッド運用
AIはスタッフの代替ではなく、業務負荷の平準化を支える役割として設計されている。
既存のLINE公式アカウントと統合可能で、
必要に応じてAI対応のオン・オフ切り替えや、
有人対応への移行が行える。
診断行為に踏み込まない統制
予約やアクセス案内など業務領域に特化し、
診断や病状判断に該当する内容には踏み込まない制御を実装。
医療判断を求められた場合には、
適切な案内範囲に留め、受診案内と免責提示へ誘導する。
クリニックごとの応対トーンに対応
応対の口調や表現は「丁寧」「親しみやすい」「簡潔」など、
クリニックの方針に合わせて調整可能。
自動化でありながら、人が対応しているような一貫したコミュニケーションを支援する。
不要な会話を抑制する設計
問い合わせ意図の判定により、
業務導線から外れた会話や悪意ある干渉を抑制。
無効な対話を最小限に抑え、対応リソースの最適化を図る。
導入の本質は運用設計のアップデート

AlleyPinは、AI導入の成否はツールそのものではなく、
業務プロセスと役割の再設計にあると位置付けている。
「1.Talk AI Agent」は、クリニックが整備した知識ベースを基に、
院内案内品質の標準化を図りつつ、
AIが判断しきれないケースでは有人対応につなぐ
Human Feedback Loopを前提としている。
AI活用を成功に導く7つの観点
『2025 産業AI化大調査』で提唱された観点を参考に、
クリニック向けの導入チェックポイントとして
以下の7項目を整理している。
- データ:案内・FAQなどの知識が整備されているか
- 計算基盤:安定運用できるクラウド基盤があるか
- モデル:文脈理解に強いAIモデルを選定できているか
- ガバナンス:誤回答や逸脱を抑止する仕組みがあるか
- イノベーション:新しい体験設計に取り組む意思があるか
- レジリエンス:試行錯誤を許容する組織文化があるか
- 人材:AIと協働するための運用理解があるか
導入にあたって重要なのは、まず知識(データ)の整理であり、
計算基盤やモデル選定、ガバナンスといった技術面は
AlleyPinが提供する。
目指すのは「三方よし」の医療体験
院長や経営者にとっては、24時間対応による機会損失の低減と予約導線の強化。
現場スタッフにとっては、定型対応の負荷軽減による業務集中。
患者にとっては、待ち時間や返信待ちのストレス軽減につながる。
「効率化はテクノロジーで。安心感は人のケアで。」
AlleyPinは、医療現場で無理なく続くAI活用を支援していくとしている。
先行体験プログラムについて
「1.Talk AI Agent」は現在、先行体験プログラムを提供中。
導入要件や運用イメージ、既存LINE公式アカウントとの統合方法について、
AlleyPinチームが案内する。
AlleyPin株式会社について
AlleyPin株式会社は2017年設立。
医療分野に特化したデジタルサービス企業として、
患者管理・予約システムを軸に医療機関の業務効率化や
外国人患者対応支援を行っている。
- 主力製品:患者管理・予約システム「1.Talk」
- 導入実績:内科、歯科、美容医療など日台2,000以上のクリニック
- 事業内容:患者コミュニケーションのデジタル化、予約管理、口コミ運用支援、外国人患者対応
出典:PR TIMES掲載の発表内容を基に編集
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000013.000150476.html


